Q タクシー運転手の給料の仕組みを教えて下さい。完全歩合制の会社を検討しています。


約1分40秒の動画です。新しい発見があるかもしれません。

この動画は「VOICEVOX:ずんだもん」「VOICEVOX:四国めたん」と「坂本アヒル」氏の立ち絵をお借りしています。


A 完全歩合制は売り上げに応じて給料が決まるシンプルな仕組みで、稼ぐ人と稼がない人の差が最も大きくでる給与形態です。
計算方式は
(毎月の税抜き売り上げ×歩率)-諸経費=月収
です。
・税抜き売り上げ
お客様から戴いた運賃には消費税が含まれているので、これを引きます。運賃11,000円は税抜き10,000円です。
・歩率
歩合率とも言います。売り上げのうち給料に分配される割合。会社によってまちまちで、55%~65%ぐらい。60%前後の会社が多い。
・諸経費
ドライバーが負担する経費。会社によってまちまちで、ドライバー負担金がほとんど無い会社から、多額の負担金を強いる会社まで様々です。クレジットカード手数料、配車アプリ使用料、事故修理費、電子マネー手数料などです。一般的に歩合率の高い会社ほど、ドライバー負担金が多くなる傾向があります。
具体例 (入社半年 女性ドライバー K子さんの場合)
K子さんはお昼の勤務で、朝6時に出社 夕方4時頃退社します。月の出勤日数は24日です。
1日の平均売上は、税込み33,000円(ぐらい)で、諸経費は月15,000円程度です。
歩率は計算がし易いよう60%とします。
33000円÷1.1(1日の税抜き売上)✕24(月の税抜き売上)✕0.6(歩率)-15000(諸経費)=417,000円(月収)
です。

次に月収から手取りを計算します。(タクシー運転手に限りませんが)
月収-社会保険料-税金=手取り
です。
・社会保険料
健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険です。
・税金
所得税・住民税です。

タクシー運転手の売り上げに対する給料の手取り額を詳しく知りたい方はコチラタクシードライバーの手取りはどれくらいを参照(売り上げに対する手取りをシミュレーションしてます)

完全歩合制を「売り上げが少ないと給料が減る厳しい給与形態」と見るか、「稼げば稼ぐほど給料が上がる夢のある給与形態」と見るかは人それぞれです。またタクシー会社の完全歩合制について違法性が言われることもありますが、「給料の計算方式として、完全歩合制の方法をとること自体は違法ではない」ようです。詳しくはコチラタクシー労務Q&A①オール歩合給って違法?を参照。

駒姫タクシー(大阪)は歩率も高く、ドライバー負担金の少ない良い会社です。



サイト内検索を行うには、「カテゴリー」を「検索表示のページ」にします。(プルダウン ▼を押すと表示されます。)「キーワード」に検索したい単語を入力して下さい。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA